甲賀のくすりコンソーシアム

甲賀の薬草

滋賀県甲賀市は、豊かな自然環境と独特の地形により、多様な薬草が育まれる土地として知られています。東には鈴鹿山系、西には湖南の山並みが連なり、山々から流れ出る清らかな水が大地を潤しています。この水は地下水としても豊富に湧き出し、薬草の栽培に欠かせない安定した水源を提供しています。

甲賀の土壌は、古くからの堆積によって養分を多く含み、また水はけの良さも兼ね備えています。山間部から平野部へと広がる地形の中で、多湿な谷筋から日当たりの良い丘陵地まで変化に富んだ環境が形成され、それぞれに適した薬草が自生しています。こうした多様な環境条件が、薬草の種類の豊かさを支えているのです。

また、甲賀は内陸性気候に属し、夏は高温多湿、冬は冷涼で適度な寒さがあります。この寒暖差は植物の生命力を高め、薬草の有効成分をより豊かに育む要因となっています。四季の変化がはっきりしているため、一年を通じて多様な植物が順々に芽吹き、薬草資源の循環が繰り返されます。

清らかな水、肥沃な土壌、そして変化に富む地形と気候。これら自然の恵みが重なり合い、甲賀市は薬草の栽培・育成に理想的な環境を形成してきました。この地の風土こそが、甲賀を「薬草の里」として特徴づけているのです。

0748-88-8110